SR16CQBは、VFC製の電動ガンです。今回はこのSR16CQBに、ORGAのAxisチューンを施した作業の記録を紹介します。軸受けやギア、シリンダー、インナーバレルまでを順番に見ていきます。
SR16CQBのAxisチューン要点まとめ
- ベースはVFC製電動ガンSR16CQB(11.5インチアウターバレル)
- 軸受けはORGA SUS420 8mm軸受け、ギアはJ-Armament製18:1強化ギア
- シリンダーはMagnusシリンダーセット、ノズルはでんでんむしM4用
- インナーバレルはMagnusHDバレル、HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOP
- チャンバーには二発給弾防止加工を実施
- 最後にインナーバレル260mmで初速を調整し、ロングレンジで試射
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ベース | VFC製電動ガン SR16CQB |
| 軸受け・ギア | ORGA SUS420 8mm軸受け、J-Armament製18:1強化ギア、セクターチップ |
| シリンダー周り | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6、J-Armament製14歯メタルTeethピストン、GUARDER タペットプレート Ver.2用、でんでんむしM4用ノズル |
| スプリング | ORGA AXISスプリング 従来電動ガン用 |
| バレル・HOP | MagnusHDバレル、ORGA DIMENSION フラットHOP |
| 初速調整 | インナーバレル長260mmで調整 |
VFC製電動ガン SR16CQB Axisチューン

今回はVFC製電動ガン SR16CQBをベースとしたAxisチューンのご紹介です。
実銃SR16とSR16CQBのサイズ
実銃としてのSR16はKAC(ナイツアーマメント)社が開発したARで「SR」はストーナーライフルの略称です。
民間、法執行機関用として開発したSR15にフルオート発射機能を加えた軍用自動小銃です。
詳しくはOUTLINEにてKAC SR16についての記事でご紹介しておりますのでご覧ください。
今回はSR16でも取り回しのしやすい長さの11.5インチアウターバレルサイズのCQBにチューンを施します。
屋外戦のロングレンジから室内戦の接近戦まで対応できる万能サイズです。
SR16CQBは、アウターバレルが11.5インチの短いモデルです。そのため、狭い場所で振り回しやすいのが特徴です。また、屋外でも使いやすい長さです。
SR16CQBの分解とメカボックスの取り出し
それでは作業を始めます。
フレームロックピン(F)を外してアッパーとロアを分解します。

長めの+ドライバーでストックパイプ奥のネジを外しストックパイプを外します。
見えている基盤はヒューズです。
ストックパイプの中には、ヒューズが入っています。そのため、配線を触る前に、位置を覚えておくと安心です。ただし、無理に引き抜かないでください。

グリップエンドのネジを外しグリップエンド、モーター、グリップを外します。
セレクターとボルトストップの外し方

右側のセレクターレバーを外しマガジンキャッチも外します。
今回は大丈夫だったので外しませんでしたが個体によっては右側(アンビ側)のボルトストップが干渉しメカボックスが抜けない場合もあるのでその場合は右側のボルトストップ(イモネジを外して)も外します。
メカボックスが抜けないときは、ボルトストップを疑います。なぜなら、右側のボルトストップが、フレームの内側で引っかかるためです。

左側のセレクター、ボルトストップ、トリガーロックピン、フレームロックピン(R)を外しメカボックスを取り出します。

メカボックスを取り出したらアンビ機構のギアの向きを確認しから外します。

QDタイプのスプリングガイドなので先にスプリングを取り出します。
ボルトリリース機構を外しメカボックス固定ネジを外しメカボックスを開けます。
QDタイプのスプリングガイドは、先にスプリングを抜く構造です。そのため、スプリングが飛ばないように、手で押さえながら外してください。
SR16CQBの純正シリンダーと加速ポート

純正シリンダーは加速ポート付きタイプです。
加速ポート付きシリンダーとフルシリンダーの特性の違いにつきましてはブログ記事のフルシリンダーと加速ポート付きシリンダーの特性の差につきましてにてご説明しておりますのでご覧ください。
加速ポート付きシリンダーは、SR16CQBの純正品に使われています。ただし、チューンで交換する場合は、特性の違いを知っておくと選びやすいです。
SR16CQBのFET基盤の見分け方
トリガー下にFET基盤が組み込まれています。
以前のSR16にはFETは組込まれていませんでしたが最近のロットではFETが組み込まれています。
FET組込み済かどうかの判断は確実な所はメカボックスを開けないと判りません。
あくまで私見ですがVFC電動ガンの場合はメカボックスの前側にマイナス(黒)配線、後方がプラス(赤)配線の場合はFET組込みの済の個体かなぁと思ってます。
この法則ですとメカボックスを取り出さなくてもグリップを開ければ判ります。
以前のFETが組み込まれていないタイプは前がプラス(赤)配線で後側がマイナス(黒)配線でした。
FETは、スイッチの接点を守る電子部品です。そのため、組み込まれたロットでは、トリガーの接点が傷みにくくなります。ただし、判断は配線の色が目安です。
SR16CQBの軸受け交換

メカボックス内のパーツを外しパーツクリーナーで洗浄します。
既存軸受けも取り外します。
VFCの場合は軸受けを外した跡の穴の周りに接着剤(透明なので見ずらいです)が固まって残っている事が多いのでとりあえず先端の細い物でガリガリやって残っていれば取り除きます。
接着剤が残っていると、新しい軸受けが傾きます。そのため、先の細い道具で、丁寧に取り除いてください。なお、プラスチックを傷つけない力加減が大切です。

穴の掃除が終わったら軸受けの組込みです。
軸受けはORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。
SR16CQBでは、軸受けにSUS420の8mmを使っています。また、軸受けを固定する手順は動画で詳しく見られます。
強化ギアとシム調整

ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
18:1は、標準的なギア比として知られています。そのため、トルクに余裕を持たせたい人に向きます。また、セクターチップは、給弾の安定を助ける部品です。

続いてシム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
グリスは少量をギアの歯や軸部分に塗布し、筆などで薄く塗り延ばして下さい。
MagnusシリンダーでのSR16CQBのカスタム

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
シリンダーヘッド既存品を使用します。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
ボアアップタイプのシリンダーは、容量が大きい分、SR16CQBのピストンへの負担が増えます。そのため、ピストンとタペットプレートも、あわせて強化しています。

ピストンは耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。

タペットプレートも耐久性向上の為にGUARDER タペットプレート Ver.2用を使用します。
タペットプレートは、ノズルを押し出す部品です。そのため、強度が足りないと、割れて給弾不良につながります。
ノズルとグリスアップ

ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
ノズルの先端形状が揃うと、BB弾の位置が毎回そろいます。そのため、回転数のばらつきが減り、集弾性の向上が期待できます。

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内のグリスは、塗り過ぎないことがコツです。また、組み上げ後の気密チェックも欠かせません。
グリスアップでは、指でシリンダー内に薄く塗り延ばします。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
摩擦の強い部分には、必ず潤滑材が必要です。そのため、ピストンレールやタペットプレート周りは、念入りに塗りましょう。
潤滑材にはガンオイルを使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
SR16CQBのメカボックスの組み上げ

メカボックスを閉じてボルトリリース機構パーツやアンビ機構のギア等も組込みます。

スプリングはORGA AXISスプリング 従来電動ガン用を使用し組込みます。
Axisチューンでは、スプリングにORGA AXISスプリングを組み込みます。そのため、従来電動ガン用を選んでいます。

メカボックスをロアレシーバーに組込みグリップ、モーターを始めたとした各パーツを組込みます。
これでロアレシーバー周りのチューンは終了です。
ロアレシーバー側の作業は、ここまでです。次は、SR16CQBの命中精度を左右するチャンバー周りに移ります。
MagnusHDバレルとフラットHOP

次にチャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。

インナーバレルはAxisチューンとの相性が良いMagnusHDバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
インナーバレルの溝は、チャンバーパッキンを回して装着するためのものです。そのため、面HOP仕様に調整しやすくなります。

HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
HOPラバーの動きは、事前の確認が肝心です。そのため、バレルを組む前に、スムーズに降りるかを確かめてください。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
面HOPと線で掛けるHOP
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
接着は、SR16CQBでも必ず行いたい工程です。また、ずれが起きると、弾道が毎回変わってしまいます。
SR16CQBの二発給弾防止加工

チャンバーに二発給弾防止加工を施します。
チャンバーの給弾口からドリルを入れて突き当りに溝を付けます。
この溝により給弾されたBB弾が前にずれる事を防ぎ二発給弾を防止する効果があります。
二発給弾は、BB弾が二つ入る不具合です。そのため、溝の位置と深さは、ブログの加工例を参考にすると失敗しにくいです。
ブログにて加工方法をご紹介しておりますので電動ガンの2発給弾対策例をご覧ください。
SR16CQBの初速調整とインナーバレル長
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回はインナーバレル長260mmで調整しました。
インナーバレル260mmは、今回の調整結果です。なお、同じ長さでも、個体差や条件で初速は変わります。そのため、必ず自分で測定してください。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
国内の基準は0.989J未満です。そのため、調整後は必ず初速を確認してから使用してください。
SR16CQBのAxisチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. SR16CQBとは何ですか?
VFC製の電動ガンで、SR16の11.5インチモデルです。SR16はKAC社が開発したARを元にしています。
Q. Axisチューンとは何ですか?
ORGAが紹介する、電動ガンの内部チューンです。今回はAXISスプリングを組み込み、各パーツを強化しました。
Q. SR16CQBの純正シリンダーは何タイプですか?
加速ポート付きタイプです。そのため、特性の違いはブログ記事で説明されています。
Q. FETが入っているかは、どう見分けますか?
筆者の私見では、配線の色が目安です。メカボックス前側がマイナス(黒)なら、FET組込み済みの可能性が高いです。
Q. 軸受けは何を使いましたか?
ORGA SUS420 8mm軸受けです。また、固定方法は動画で解説されています。
Q. シリンダーとピストンは何を使いましたか?
MagnusシリンダーセットVer2~Ver6と、J-Armament製14歯メタルTeethピストンです。
Q. 面HOPとは何ですか?
HOPを線で掛ける方式です。そのため、BB弾の回転数が安定します。
Q. 初速はどう調整しましたか?
インナーバレルの長さで調整しました。今回は260mmです。






